血液型とは、血球が持っている抗原の違いによって分類された血球の種類のことで、血液型検査は、その種類の検査で、色々あるが、代表的なのは1901年に造られたABOはA・Bそれぞれの凝集素を試験液に入れて用意し、被験者の血液を一滴入れて、A凝集素に凝集すればA型、B凝集素に凝集すればB型、A・Bそれぞれの凝集素に凝集すればAB型、そのどれにも凝集しなければO型というように検出する。それとRh型検査が重要視される。それはその血液型が悪いと言うのではなくABOと同じく種類なのだが、それは、Rh型検査は6種類あって中でもRhD因子±(プラスマイナス)検査が重要なので、それは組合せの問題で、RhD因子-(マイナス)の女性とRhD因子+(プラス)の男性とが結婚・妊娠すると、RhD因子-の女性の体内に、RhD因子+の男性の抗原ができます。

そうすると二番目にできた子供が、RhD因子-の場合は問題ないのですが、RhD因子+の子供ができると抗原・抗体反応を起こし、女性の赤血球のヘムと言う鉄分とグロビンというタンパク質のへモグロビンが壊れ、ビリルビンが生じる。ただし胎児中は母親の肝臓が解毒してくれたり栄養補給をしてくれたりするが、やがて出産し新生児になると、新生児の肝臓は未熟な上に新生児の赤血球のへモグロビンが壊れビリルビンが生じ、新生児の肝臓が著しく障害を受け、重篤な黄疸を併発してイエローベビーと呼ばれ死に至ることがある。これがRhD因子±検査の重要視される原因ですが、事前にRhD因子±検査によって交換輪血等の対応をすれば一命を食い止めることができる。