異常に低下するとアジソン病である。

副腎は、左右の腎臓腎臓の真上に在る小さな臓器で、髄質と呼ばれるシンの部分と、皮質と呼ばれる厚い皮の部分からできています。皮質と髄質はそれぞれ異なったホルモンの分泌器官です。副腎皮質ホルモンは、それぞれ性質の異なる三つのグループに分かれます。アルドステロンを初めとするミネラルコルチコイドのグループは、腎臓に働きかけてナトリウムと水の吸収を盛んにし、カリウムの排泄を促します。このため、ミネラルコルチコイドが分泌されると、血圧が上昇します。コルチゾールを始めとするグルココルチコイドのグル一プは、肝臓がタンパク質を分解して糖に変えるのを促進します。このため、グルココルチコイドが分泌されると、血糖値が上昇します。このほか副腎皮質では、副腎性男性ホルモンも作られています。

副腎皮質ホルモンの血中濃度が異常に低下しているときは、アジソン病が疑われます。これは副腎が委縮する病気で、血圧が下がり、激しい疲労感とともに体重が減少します。

グルココルチコイドが高値を示すときは、クッシング症候群が疑われます。血圧や血糖値が上昇し、上半身が肥満し、女性では男性型の発毛や無月経などの症状が現れます。