炎症を起こす原因は細菌やウイルスの感染、外傷や火傷、虫刺され、アレルギー反応など様々です。炎症の検査の代表的なものは、白血球数、血沈、CRP(C反応性タンパク)で、この三つの検査値が正常域なら、急性の炎症はないと考えることができます。

血沈は、昔は結核の病状を診断するのによく用いられた検査です。血沈のほか赤沈、ESRなどの呼び方がありますが、正式には赤血球沈降速度といいます。

血液を細いガラス管に入れ、抗凝固剤(クエン酸ソーダ)を加えて立てておきます。時間が経過するつれ、血球成分(赤血球)が重力で下に沈み、上澄みの血漿との間に境界線ができます。一定時間の経過後に、この境界線が何ミリ移動したか、つまり赤血球が何ミリ沈んだかを見るのです。血沈速度を左右するのは、血漿に含まれているタンパク質の組成、特にアルブミンとグロブリンの比率です。グロブリンが増加すると血沈が速くなり、アルブミンが増加すると逆に遅くなります。

グロブリンのなかで、γ-グロブリンは免疫機能に関与しているので、結核や肺炎などの炎症があると増加します。そこで、血沈速度が異常に高まった場合は、体のどこかに炎症があるのではないか、とおおよその見当をつけることができるわけです。男女とも、1時間値が20mmを超えると異常値とみなされます。

  • 数値が高い場合: 結核・肺炎・リウマチ・全身性エリテマトーデス・肝硬変・ガン・貧血・高グロブリン血症など