体内に何らかの炎症が起こると、CRPと呼ばれるタンパク質が血液中に現れます。Cは肺炎球菌が持っているC多糖体という物質のことで、CRPはこのC多糖体に反して結合するタンパク質、という意味の英語の略称です。CRPはまた、急性反応性物質とも呼ばれ、炎症が起こると24時間以内に急増し、2~3日後に減少します。このため炎症の早期発見に有効な検査です。

検査方法は、毛細管沈降法とラテックス凝集法があります。毛細管沈降法では、血清の白色沈殿物の有無および高さを読み、陰性(-)または陽性の6段階(+~+6)に判定します。ラテックス凝集法ではこれを濃度で示し、0.19mg以下が正常です。

CRPの数値は炎症の重症度をよく表します。また、血沈値が上昇するよりも早く陽性になり、回復期には早く陰性になるので、この二つの検査を合わせて行うと、病気の経過や予後の状態を知るうえで重要な目安になります。血沈値が高値で、CRPが正常の場合には、炎症よりも貧血、高グロブリン血症、ネフローゼ症候群などの疑いが強くなります。

  • 陽性(+)の場合          リウマチ熱・慢性関節リウマチ・気管支肺炎・ガン・心筋梗塞など
  • 正常値         陰性(-)または0.19mg/dl以下(ラテックス凝集法)

リウマチなど炎症の早期発見に有効な検査である。