私達は、日常様々な不安を抱きながら生活しています。こうした不安を中心として、様々な症状をもつ心の病が神経症です。一般にはノイローゼという言い方もします。突然、呼吸が乱れて息が出来なくなり、動棒やしびれとともに死の恐怖を感じる過換気症候群、対人関係での不安がコントロールできなくなる対人恐怖症、乗り物に乗った時に不安やパニックに襲われて外出を避けるようになる乗り物恐怖症、自分で分かっているのに、戸締まりなどを何度も確認しなくてはいられない強迫神経症などは、その代表的なものです。また、不安や緊張とともに、動悸やのどの渇き、冷や汗などを感じるのはだれでも経験することです。しかし、これが長時間にわたって続いたり、ちょっとしたストレスでこんな反応が出てくるのであれば、自律神経失調症の疑いがあります。

このほか、不安や気分の落ち込みが原因となって体に症状として出てくるものとして、心気症、ヒステリー、心身症などもあります。こうした症状が出たら、心療内科などで一度診察を受け、不安と折り合いをつけながら生活を送れるようにしていくことが大事です。