現在のところ、病気を治すにはハイドロキシルラジカルの消去が最も効果的であろうと考えられています。

ところが困ったことに、DNAの修復酵素は体内に存在しているのですが、肝心のハイドロキシルラジカルを消去するスカベンジャーは体内に存在しません。

そこで体外から取り入れる以外に方法がないのです。こうしたハイドロキシルラジ力ルの消去物質の一つに抗酸化剤があり、そのような機能を持つ物質は、自然界にも食料品にもたくさん存在していることが分かっています。

例えば植物では、トマト・トウモロコシ・グリンピース・その他の豆類・麦の新芽・ホウレンソウ・キュウリ・グリーンペッパー・ニンジンなどの野菜の根・茎・葉、各種のキノコ類。

加工食品ではアルコール類、味噌等、さらには一部の和漢薬、特にT-960やパウイなどが、少なくとも試験管内レベルと動物生体レベルではハイドロキシルラジカルの消去機能を持っていることが判明しています。

そして人体対象としても相当効果が得られています。ただ、人体に対して効果を現わすには、多くの量を継続して飲食、服用しなければなりません。

こうした事情背景の中で、今やハイドロキシルラジカルのスカベンジャー探しが世界中の科学者、医学者によって、それぞれの所属する大学・研究所で繰り広げられています。