過酸化水素自体は、かなり高い活性を示します。

特に脂質の二重層を容易に通過しやすいため、細胞の外で発生しても細胞の内部に入り、金属イオンと反応して障害を細胞内に持ち込みます。

特に赤血球は鉄を含んでいますから、過酸化水素によって簡単に溶血(赤血球から血色素が放出される現象)されてしまいます。

こうして鉄イオンによって過酸化水素が還元されると、ハイドロキシルラジカルが細胞内で作り出されるというわけです。

つまり活性酸素を消去するために取り入れられたSOD様作用物質が、額面通りの機能を発揮すればするほど、最も危険なハイドロキシルラジカルを発生させる重要因子である過酸化水素を増やすことにつながるのです。

ならば、SOD様作用物質で活性酸素の産生を完全にストップしてしまえば、過酸化水素の、ひいてはハイドロキシルラジカルの産生もなくなるのではないかと思われるかもしれません。

しかし、生体のメカニズムはそれほど単純ではありません。生体の内部に適量の活性酸素がないと、体内の異物を.消去することができず、種々の疾病に簡単に侵されてしまうのです。

従来はSODの活性が弱まると病気に侵されると考えられてきましたが、今では、そのSODの活性が強すぎても病気をもたらすことが分かっています。

かりに強力に作用する物質が今後開発されたとしても、ほとんどの病気の原因と考えられている各種のフリーラジカルを消去し病気を治すことは至難の業と言ってよいでしょう。

その点、岡山大学での学術テストの結果「バイオ・ノーマライザー」は脳内で作り出され、老化をコントロールしているSODの活性を、強過ぎる場合は弱く、弱過ぎる場合は強く調節し、老化を防ぐ強力な作用が証明された。

この事実は生体の寿命の延長を示唆していることが発表されています。

これは「バイオ・ノーマライザー」が高血圧症の患者には血圧低下に、低血圧症の患者には血圧上昇に貢献している事実の証明材料と言えます。

つづく