眼圧30mmHg以上は緑内障の疑い。

眼の検査と言えば、すぐに思い浮かぶのが視力や色盲の検査ですが、中年以降はもう一つ、視野の検査が重要です。視野に異常が生じる原因としては緑内障、網膜色素変性、視神経炎、網膜剥離などのほかに、脳腫瘍などの重大な疾患により視神経のどこかが障害されている場合もあります。視野が狭くなってきたとか、視野の一部が欠落しているというような時は、すぐに眼科医を訪ね、視野検査を受けることが必要です。

視野とは、片方の目を覆い、もう一方の目で視線を動かさずに見ることのできる範囲をいいます。検査では、医師と患者が50~60cm離れて向かい合わせに座り、医師が指やペンライトを移動させて視野の限界を調べます。この対面視野検査の結東、より精密な検査が必要と認められた時は、視野計という装置で視野を測定します。

視野が狭まり、やがて失明するおそれもある目の病気に、緑内障があります。この綠内障の診断に欠かせないのが、眼圧検査です。眼圧とは、文字通り眼球内の圧力のことで、検査は医師が手指で眼球を押す、必要ならば眼圧計を使って眼圧を測定します。正常時には13~18mmHgの眼圧が、緑内障の発作時には、しばしば60mmHg前後まで上昇します。

正常値 眼圧13~18mmHg