1960年代の前半までは、リウマチは骨関節疾患で痛みを主訴とする疾病であるために、多くは整形外科の領域で扱われていました。ところが、最近では内科の診療領域に移行しつつあります。というのも、痛みの訴えだけを診断する症候レベルの治療段階から、もう少し突っ込んだ病態レベルの治療が必要であることが認識され始めたため、内科医の目で診る必要があるという考え方に変わってきたのです。

外科医の手を離れてきた理由として、一方には痛みを和らげる薬剤の進歩も見逃せません。しかし、その反面、副作用も問題になり、内科をバックグラウンドにした目で診療する必要ができました。