原発性(ほかの臓器からの転移性でない)肝ガンのスクリーニングに有効なマーカーです。AFPは哺乳動物の胎生期に体内に現れる胎児性タンパク質の一種で、胎児の血液や羊水中に高濃度で存在し、妊婦の血液中にも増加が見られますが、健康な成人の体内には痕跡程度しか存在しません。ところが、原発性肝ガンでは著しく上昇し、時には100mg/mlを超えることもあります。急性・慢性肝炎、肝硬変など、ガン以外の肝障害でも軽度に上昇します。

正常値 10ng/ml以下。