酒の飲み過ぎによる吐き気と、薬による吐き気は、同じ様に気分が優れない状態でも、体内メカニズムは違っている。制吐剤にも色々あるが、服用を間違えれば、薬が毒に変貌する。抗癌剤のような、副作用による吐き気は、細胞内に活性酸素が発生して、神経伝達物質のセロトニンを分泌させて、内蔵の神経を剌激して吐き気を催させる。

これに対して、アルコールを飲み過ぎたり、乗り物で揺られたりして、催す吐き気は、内神経を切ったり、セロトニンを阻害する薬を与えても、改善せず、メカニズムが違うことが判って来た。

有害物質が胃に入った時に、それを腸に送り込まないための防御反応が、嘔吐である。

胃の内容物をロから吐く現象をさしている。

ほとんどの場合、吐き気、つまり「むかつきのような不快感」を伴う。これは、大脳のすぐ下の延髄に嘔吐中枢という特殊な細胞群があって、ここに知覚神経を通って刺激が伝えられると、自律神経が胃に働きかける。胃と腸の境目が閉じられると、胃の本体はねじれて、呼吸筋、横紋筋、腹筋などの収縮で、内容物が上へ、排出されるというわけです。

喉頭の刺激の反射としても嘔吐は起こります。

ふだん胃の入口墳門は、閉じて食物の逆流を防いでいますが、嘔吐中枢から命令が来ると、胃の出口、幽門が閉じられるとともに、噴門が開いて食物が、食道に押し戻される。

そして、食道も通常とは逆向きの奴縮運動をして、喂吐が起こります。

どんな理由の陋吐でも、吐いた物の、ほとんどは、胃の内容物であります。