人間は生きているから病気に成るのです。生きると言うことは病と老と死とからは切り離し難い結びつきの中での戦いの体系であります。その系の中で人間性の生の健やかさを追求して行くのが、生き甲斐への道案内になります。

そこで、出会った色々の病と老と死に、どう立ち向かって行くかが、生きて行く上での私たちに与えられている知恵の使い方だと思います。

『出会いとは、新しい人生のパスポー卜』と言う言葉は、やろうとする時に遅い時のないことを教えてくれています。

何と出会い、何を大切な出会い、と思うかは、私たちの思い方の次第です!

ある時に、ある病気と出会いました。

西洋医学は病変をしっかりと見る医学ですから、一つの臓器から細胞へ、細胞から遺伝子へと、その対象は限り無く小さくなっていきます。その分だけ人間全体を丸ごと観るということを忘れてしまいます。ここに西洋医学の限界が在ります。私たちの身体は、目に見える肉体だけで成り立っているものではありません。目に見えない何物かが、一つ一つの臓器を結びつけて全体としての秩序が与えられて、一人の人間の身体が創られています。

それに対して、東洋医学は始めから一つの臓器に注目する医学ではありません。臓器と臓器の間にある関係に注目し、人間と自然との間の関係に目を向ける医学です。東洋医学には東洋医学の理論に基づいた診断・治療方式があります。臓器を厳しく見つめる西洋医学と、全体の『場』というものを見る東洋医学とには、それぞれに、良い面と良くない面とが在り得るのも事実です。

そこにホリスティック医学が登場して来たのです。

ホリスティック(HOLISTIC)と言う言葉は、全体を意味するギリシャ語のHOLOSが語源で、

  1. WHOLE(全体の)
  2. HOLLY(神聖な)
  3. HEAL(癒す)
  4. HEALTH(健康)

などを表わします。

ホリスティックとは西洋医学と東洋医学の良い所を融合させて心身の医療に当たろうと言うことです。そして方法論的に臓器(身体)を問題にする西洋医学と、空間(気)を扱う東洋医学とを融合させ、これに臓器と空間の双方に跨る心を扱う医療を加えたものがホリスティック健康学と言えます。

そこで、診察・診断・治療の中での、重要材料が、医食同源に始まる、何を使用するかという、利用されるべき対象選択が浮かび上がってきます。公知の事実として、世界的な表彰認知と我が国工業所有権の特許許可という材料をここに紹介する次第であります。