人は成長するにつれ、体つきも大きくなり、体が大きくなることは骨も大きくなる。人の体には206個プラスアルファの骨が含まれています。プラスアルファと言うのは、人によって小さな骨が在ったり無ったりするからで、例えば臀部の中央にある尾骨の数は人によってまちまちであり、膝関節の後ろのファベラというアズキ大の骨が約三割の人にみられる、また足の内くるぶしの下方に外脛骨という骨が約10%の人にみられるからで、これらを付属骨といいます。付属骨を含めて206個プラスアルファの骨は、誕生時は体重の3 kgにすぎないが、大人になると約60kgの体重で誕生時の約20倍の大きさになります。それは生後20年間で骨はおおよそ20倍の大きさになると言うことです。

一方、成長と共に大きくならない骨もあります。例えば1~2歳の乳幼児では、身長に比べて頭が大きく、4頭身か5頭身の体格をしているが、その後の成長では、身長に比べて頭が大きくならないため、体格は8頭身に近づきます。これは頭の骨(頭蓋骨)の成長は悪く、上肢・下肢の骨の成長が著しいからです。