肝臓病には、A型、B型、C型などのウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、肝硬変、脂肪肝などがあります。肝臓の機能が低下すると、血液中の成分に変化が生じ、それによって体全体にだるさという症状が出てくるのです。

急に元気がなくなり、体がだるくなってきたときは、ウイルスの感染などによる急性肝炎の疑いがあります。当然、食欲も極端に落ちてきます。過労によるだるさと間違いやすいのですが、急性肝炎の場合は、口をきくのもおっくうになるくらいのだるさが特徴となってきます。一方、アルコール性肝障害、肝硬変、脂肪肝などは、病気が進行しても、自覚症状がなかなか現れないのがこわいところです。肝臓の沈黙の臓器と言われる所以です。自分ではどうしょうもないようなだるさが、唯一の自覚症状と言っていいでしょう。

肝臓の病気を初期のうちに発見し、異変をそれ以上進行させないためにも、このだるいというシグナルを見逃さず、内科で診断を受けるようにしましょう。