正常な細胞の寿命を短いものから挙げますと、
リンパ球以外の白血球(10時間)
胃(2日)
精細胞(2~3日)
大腸(3~4日)
血小板(10日)
皮膚(19~34日)
赤血球(120日)
リンパ球(1年以上)
脳(一生不変)
心筋(一生不変)となります。

ここに示したように、脳の抻経細胞と心筋は、分裂しない細胞と言われています。しかし、この一生不変の脳細胞や、分裂しない脳の神経細胞や心筋細胞などフリーラジカルの魔手にかかると、逆に取り返しがつかないことになってしまいます。

一度ボケに襲われ、あるいは心筋に障害が現れると治らないと言われているのはこのためです。これらの部位に障害が現れたら、素早くしかるべき手を打たねばなりません。

傷ついた細胞を正常な細胞と入れ替えるには、ハイドロキシルラジカルを消去し、傷ついたDNAを修復して正しい細胞を作るための設計図に書き直す必要があります。

幸いなことに、生物には、こうした活性酸素やフリーラジ力ルを消去するためのメカニズムが備わっています。つまり、酸素を有効に利用する過程で生まれる活性酸素やフリーラジカルに対しては、毒消し物質であるスカベンジャーが体内で作り出され、これを消去しているのです。

なかでも活性酸素のスカベンジャーであるSODによって、活性酸素に関係するほとんどの疾患(疾病の85%)が治癒可能であると考えられています。

つづく