過去1~3ヶ月間の血糖コントロールの善し悪しが分かる。糖尿病の治療には血糖コントロールが欠かせませんが、血糖があくまで検査の時点での状態を示すのに対して、長期のコントロールがきちんとできているかどうかを把握できるのがこの検査です。

グリコヘモグロビンとは、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)がブドウ糖と結合したものです。赤血球の寿命は平均120日ほどですが、この間のコントロールが悪く血糖の高い状態が続けば、グリコへモグロビンが血液中に増えてきます。逆にコントロールがよければ、グリコヘモグロビンは増えません。そこで採血した血液の総ヘモグロビン量に占めるグリコヘモグロビン量(HbAlc)の比率には、過去1~3ヶ月間の平均血糖値が反映されていると考えられます。特に直前1ヶ月の血糖が与える影響は50%です。