心臓や筋肉の病気が分かる。クレアチンキナーゼ(またはクレアチンホスホキナーゼCPK)は心筋、骨格筋や脳などの組織に含まれている酵素です。心筋梗塞の初期に、冠状動脈の閉塞によって血液の供給を絶たれて死滅した心筋細胞から血液中に漏れて上昇します。また遺伝性疾患の進行性筋ジストロフィー(デュシェンヌ型)、脳血管障害(脳出血など)でも高値を示します。激しい運動をした後で増加することがあります。クレアチンキナーゼの増加が見られた場合に、アイソザイム(作られる臓器によって構造が多少ことなるが、働きは同一の酵素の一族)の検査をします。すなわち心筋梗塞では、主として心筋細胞に含まれて居るアイソザイム(CK-MB)が血液中に増加するので、その測定が診断に有効です。