誰にもある遺伝子は、素晴らしい能力を秘めています。それを発揮するのか、しないのかは自分次第です。遺伝子の中のメッセージの偉大さ、人間わざを超えたものが、素晴らしい情報として書き込まれています。その遺伝子に書き込まれている通り忠実に生き、もっとも自分らしく自然に、楽しく生きることが体系的に誰にも書き込まれている生命の設計図が遺伝子なのです。体中の細胞の遺伝子がイキイキすると、脳細胞もイキイキします。

脳細胞の遺伝子のイキイキさは、脳から体へと心身のためになるメッセージが送られています。60kgの人だと、約60兆個の細胞が在ります。その中の遺伝子は、脳からのメッセージを受け取ると、イキイキするための情報が眠りから覚めて、イキイキ活動を始めます。脳のイキイキと体のイキイキは繋がっています。遺伝子は増えたり減ったりはしませんか、体中に夥しい量の情報が眠っていて、ある条件になると、パッと目を覚まし、活動を始めます。その条件とは、心の使い方のイキイキにあります。とにかく総ての人がイキイキ・ワクワク出来る方法、自分の人生を生き抜くインフォメーションが遺伝子に書いてあります。そして、総ての人の遺伝子は違っています。兄弟のように同じ親から生まれても全部違い、両親から生まれてくる遺伝子の組み合わせは、約70兆にも達します。

だから私たちは、70兆分の1という存在です。双子でも違います。人それぞれ顔の形が違うように、生き方が違うのです。総ての人の生き方が違うし、イキイキの仕方が違うのです。こうして遺伝子のメッセージを書き込んだサムシング・グレート(なにか大いなる存在)に対して謙虚になり、遺伝子のインフォメーションに対して耳を傾けようとした時、人間は宇宙の分身であることを知る事ができます。自分が宇宙の分身という心の境地は、自分自身のインフォメーションに従う信念を待って生きることであり、これを安心立命と言います。

人には人が生きるための知恵、つまり社会、習慣、ルール、そのためのしつけや教育があります。知識や文明など、人間が創ったものも在ります。

体の中の遺伝子の情報のうち、イキイキに必要な情報が眠りから覚めて、活発な活動をする状態を、遺伝子がONの状態になっていると言えます。

社会規則は人が創り、次世代に教育や文化的遺産として伝えています。これは遺伝外情報です。遺伝外情報は人が創ったもの。遺伝子が間接的に作用したとしても、基本において人が創ったものだから、法律や制度には不備があったり、時代によって合わなくなったりします。社会のルールが人を縛り、人からイキイキを奪っています。社会ルールは所詮人が都合よく過ごすための方便。誰にも適応しているわけじゃありません。間違った遺伝外情報に接すると、遺伝子はOFFの状態でイキイキできません。「遺伝子がONの状態で私たちをイキイキさせ、不得意な遺伝外情報は遺伝子がOFFの状態で、イキイキを奪い」ます。

助け合い!感動!生き申斐!などの精神や魂の活動では、人は得も言えないイキイキを味合うことが出来ます。この精神活動が、遺伝情報によるものか?遺伝外情報によるものか?遺伝内と遺伝外の両方が関係していると思われます。ただイキイキするという点では、遺伝子がONの状態になっているようです。