視野の中に黒っぽい糸状のものや小さい泡のようなものがちらついたりしたら、飛蚊症の疑いがあります。丁度、蚊が飛んでいるように見えることからこの名が付けられました。

心配する必要の無いことが多いのですが、中には病気が原因で起こることもあります。

眼には、眼球の形を保つための梁のような役目をする硝子体があります。これは通常透明なゼリー状なのですが、炎症や出血などの原因によって、濁りが生じて起こるのが飛蚊症です。炎症性のものは、網膜や虹彩などが細菌やウイルスに感染することによって引き起こされます。炎症によって出てきた白血球などが、硝子体に入り込んで濁りを生じてしまうからです。

一方、出血性のものには、強い衝撃による網膜血管の破損、糖尿病が原因で起こる綱膜症、動脈硬化や高血圧が原因で起こる網膜静脈閉塞症などがあります。