心臓は1分間に4~5L、1日にしてドラム缶約35本分もの血液を、休みなく送り出している臓器です。狭心症や心筋梗塞などの心臓病を防ぐには、心電図検査で、心臓のポンプ機能に異常がないかどうかをチェックすることが重要です。次に血圧、コレステロール、中性脂肪、眼底などの検査は、動脈硬化と呼ばれる血管の老化症状をチェックするのに役立っています。

動脈はもともと弾性線維に富む血管で、このおかげで血液の流圧をしなやかに受け止めています。ところが弾性線維は、中年以降は伸縮性の無い線維に取って代わられ、このため動脈が堅くもろくなってくるのです。内壁には血液中の余分なコレステロールや中性脂肪がドロドロの粥状になってこびりつき、動脈の内腔を狭めてしまう。

動脈硬化が進んだ血管は、いわば古くなったゴムホースのようなものです。内壁には水ア力がこびりついて、血液の固まりなどが詰まりやすく、高い流圧が加われば破裂する危険さえあります。動脈硬化を防ぐには、以下の検査値を目安に食生活の改善をすることです。