カルシウム代謝異常の診断に役立つ。副甲状腺からはインタクトPTHが分泌され、肝臓や腎臓でC末端とN末端などに分解されます。ホルモンとしての働きを持つのはインタクトPTHとN末端のみです。ただしこの二つは体内では寿命が短く、数分で半減します。これに対してC末端はやや寿命が長く、量が多いので測定しやすいという利点があります。しかしPTHが速やかに変化する状況下でカルシウム代謝の変化を詳しくとらえるにはC末端は不向きです。PTHの量は血清の力ルシウム濃度によって変わります。