BMIが18.5以下になると「痩せ」という判定になると述べました。しかし、これはあくまで目安であって、ここまで痩せたら病気だという定義があるわけではありません。とは言え、ダイエットもしていないのに、体重が減ってきて痩せるのには、何か原因があると考えられます。その時、食欲がなく食べられないために痩せる場合と、食べているのに痩せる場合の二つのパターンがありますので、これも手掛かりにして下さい。心配事や悩みがあって食欲が無くなり、痩せてしまうことがありますが、何らかの病気が原因による食欲不振から痩せてしまった場合、胃炎や肝炎などの消化器系の病気が疑われますし、結核などの感染症の可能性もあります。またガンの場合も徐々に痩せて行くのが一つの特徴です。ただ一種のガンノイローゼのようになって、益々痩せてしまう人もいますので、なるべく早めに医者の診断を受けることをおすすめします。

一方、食べているのに痩せてしまったという場合は、先ず膵炎が疑われます。膵臓から膵液の分泌が悪くなると、食べたものが消化吸収されずにそのまま腸を通過して排泄されます。膵炎であれば、下痢や左上腹部の痛みが伴うことが多く、これでも判断できます。

また、膵臓はインスリンを分泌しているため、この不足が原因で糖尿病を発症し、これでも痩せてゆきます。そして、のどが渇く、尿の量が多い、体がだるいといった症状を伴う時は、直ちに内科で診察を受ける事。このほか肝臓病、バセドウ病なども食べているのに痩せてくるという症状が一つの特徴となっていますので、一度、内科で受診して下さい。