どんなに健康な人でも、無理に体を酷使すれば疲労しますし、心理的な心配事が続けば同じように疲れて来て、体がだるくなってきます。このように原因がある程度はっきりした生理的な疲労であれば、体や神経をとにかく休めることが大切です。2~3日の間、充分な休養と睡眠をとれば、固復するはずです。

しかし、その一方では、見逃してはならないだるさがあります。ある病気を前兆として「だるい」「疲れた」という症状が現れることがあるからです。例えば、これといった直接的な原因が見当たらず、色々な検査をしても体に異常がないときでも、何をする気にもなれないほどだるさを覚えることがあります。このような時は、ノイローゼやうつ病などの可能性があります。

慢性的な疲労感、あるいは体のだるさを訴える人の75%がこうした精神的な病気だった、という統計もあります。鬱の状態にあるとき、他人からはただ怠けているだけのように見えますが、本人は何かをやろうとしても、本当にだるくて辛いのです。また自分では低血圧のために体がだるいと思っている人でも、実は精神的な面が原因だったというケースもしばしば見られます。疲労感や体のだるさを感じて、最初からノイローゼやうつ病と片付けてしまうのは困りものですが、一応その可能性も考えることは必要なことです。