様々なストレスや、過度の運動などで酸素を多く取ることによって生じるフリーラジカルが健康な細胞を侵し、病気を生じさせ、それを治す目的で投与された各種の医薬品が、逆に更に多くのフリーラジカルを作り出す。このような悪循環が、現代の医療では手のつけられない各種の慢性病の原因に成っています。

フリーラジカルは、
活性化した食細胞(好中球、マクロファージ、単核球、好酸球など)
細胞内顆粒(ミトコンドリア、ミクロゾーム、核膜)
酵素(キサンチンオキシダーゼ、インドールアミン酵素添加酵素など)
酸素化金属タンパク質(オキシヘモグロビンなど)などから発生します。

また、生体物質の還元や、カテコールアミン、チオール化合物、フラビンなどによる自動酸化も生理的に生じています。

このほか、体外から投与されるプレオマイシン、アドリアマイシンを始めとする多くの医薬品、農薬のパラコートなども、フリーラジカルの強力な発生源です。

フリーラジカルが攻撃目標としている人体各部の細胞の寿命はそれぞれ異なっています。体の全ての細胞は常に新しい細胞と入れ替わっています。その入れ替わるべく作られる新しい細胞の製造の説計図が、各細胞の核の中に存在するDNAです。

ところが、このDNAの鎖を切断したり傷つけたりして狂わせるのが、数あるフリーラジカルの中でも一番の悪玉であるハイドロキシルラジカルだということは、ハイドロキシルラジカルは反応性が非常に高く、ほとんどの生体物質とすみやかに反応するので、フリーラジカル中でも最も危険なのです。

その結果、狂った細胞が新たに製造されてしまうことになります。そして、それが病気をもたらし、それによって作り出されるフリーラジカルが別の細胞を狂わせ、それが繰り返されると、更に他の病気を誘発します。

続く