メディアディスパッチ様に掲載して頂きました。”冬を乗り切る3ポイント 鹹(かん)・熱・精”についてです。
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もうまもなく冬も終わりに近づいておりますが、まだまだ寒い日が続いております。
季節の変わり目で身体が変化をする前に、ご活用いただければ幸いです。

 

『冬に太りやすい』は体が正常な証拠

私達人間は、自然界の仕組みの中で生かされています。
冬には野生の動物達も冬眠によって、熱を逃がさないようにして過ごすのもいるほど、寒いときにはやはり体温をしっかり保つことがむつかしく、活動が鈍化してしまいます。
寒い時、私達の体は体温を下げ、心拍数を抑え、エネルギーの消耗をできるだけ抑えてすごそうとします。私達が冬になると目覚めが悪くなったり、動作も遅くなったり、またその上に年を重ねると体がこわばったようになります。
これを『体の冬モード』であって、活動量を抑えてエネルギーを蓄える自然現象なのです。ですから『冬は太りやすい』というのは自然なことなのです。

私達は寒いからといってずっと家の中にいるわけにもいきません。しかし自然の流れに逆らって夏場のようにすごしていると、体力や抵抗力が弱まり、風邪などのひきやすい状態になります。
冬は寒さから身を守るために、体がより多くのエネルギーを蓄え、そして消耗しています。体の働きが乱れて様々な不調に見舞われ無いよう生命力のあふれる食べ物をとって、しっかりエネルギーを取り込み、寒さを乗り切る体作りが必要です。

 

ポイント1 鹹味(かんみ)

五味という言葉をご存知ですか?
五味とは
酸味
苦味
甘味
辛味
鹹味(かんみ)
の5つの味のことを言います。
このうち、冬に備えて積極的に摂取したい食べ物は鹹味(かんみ)です。
鹹味(かんみ)は『塩辛い味』のことです。
その味を熱(体をとても温めるもの)や温(身体をやや温めるもの)の食べ物と一緒に取り入れると冬に働きが乱れてしまう腎臓と膀胱に良い作用をします。
また苦味をもつ食べ物(カブ・アスパラガス・よもぎなど)と一緒に食べると、心を落ち着ける作用があります。
しかし鹹味(かんみ)を摂り過ぎると、やはり塩分過多になり心臓に負担がかかりやすく、血の巡りに影響をします。

鹹味(かんみ)を持つ食べ物
天然の塩・味噌・醤油・わかめ・ひじき・のり・あさり・しじみ・やりいか・いわし

 

ポイント2 『熱』・『温』の食べ物をしっかり食べよう

『熱』とは、体を汗が出るぐらい温める食べ物
『温』とは、体をほんのり温める食べ物
『熱』や『温』の食べ物には、体全体を温めて、内臓機能を高め、気・血・水の体の中でのめぐりをとても良くします。
反対に『涼』や『寒』の食べ物や飲み物の、生野菜・ビール・清涼飲料水は控えたほうが良いです。忘年会シーズンの今、「とりあえずビール!」と言ってしまいがちですが、これから飲もうという時には実は出だしで失敗しているのかもしれません。

『熱』・『温』の食べ物
唐辛子・シナモン・もち米・ニンジン・かぼちゃ・ニラ・ショウガ・ネギ・玉ねぎ・ニンニク・羊肉・ブリ・鮭・鶏肉・黒豆・黒砂糖

『熱』・『温』の飲み物
紅茶・ジャスミン茶・紹興酒・焼酎・ワイン・清酒

 

ポイント3 『精』を補う食べ物をとる

『精』とは生命活動を行うための基礎となるエネルギーです。
これは年齢と共にどうしても減っていき、その先天的な『精』を補充しなければなりません。
肉食は『精』をつけるとよく言われますが、やはりそれは食べる部位が重要であって、普通のお肉を食べてもそこまで『精』に影響するものではありません。
『精』を補う食べ物としては、ヤマイモ・エビ・スッポンが代表的です。

 

自然界に合わせて生きていることを忘れない

私達は寒いからといってずっと家の中にいるわけにもいきません。しかし自然の流れに逆らって夏場のようにすごしていると、体力や抵抗力が弱まり、風邪などのひきやすい状態になります。

冬は寒さから実を守るために、体がより多くのエネルギーを蓄え、そして消耗しています。体の働きが乱れて様々な不調に見舞われ無いよう生命力のあふれる食べ物をとって、しっかりエネルギーを取り込み、寒さを乗り切る体作りが必要です。

私達日本人は鍋物が好きです。それは実に自然の理にかなった食べ方であり、昔からの生活習慣の中で身についているものなのかもしれません。