1.5AGはブドウ糖と構造が酷似している物質で、食物(特に穀物や豆類)に含まれて1日3~7mgが体内に摂取される一方、腎臓から絶えず尿中に出ていきますが、そのほとんどが排泄前に腎臓で再吸収されるため、体内にはほぽ一定量(500~1000mg)が蓄えられています。ところが、構造のよく似ているブドウ糖が尿中にあると、競合して1.5AGの再吸収が阻害され、血液中の1.5AGが減少します。尿糖が多ければ血中1.5AGの減少幅も大きく、逆に尿糖がまったくなくなると血中1.5AGは1日に0.3μg/mlと一定のペースで増加し、その人の正常値に戻ります。

1.5AGはこのように尿糖排泄、つまり血糖コントロールの状態にきわめて鋭敏に反応する指標で、グリコヘモグロビンやフルクトサミンではつかめない軽度の高血糖(糖尿病と正常の境界域)のコントロールにも有効です。旅行や宴会などに伴うわずかな血糖悪化や、食事療法、禁酒、運動などによる血糖改善をリアルタイムに反映するため薬の量を変えるなどのきめこまかな治療のサジ加減が可能となります。数値が低い場合は糖尿病、腎性糖尿、慢性腎不全、妊娠3 0週以降。