薬歴を聞く=風邪をひくと、食欲の減退、下袍、吐き気、腹痛などが現れることがあります。こうした症状は、風邪のウイルスが消イ匕管系に害を及ぼしている場合と、NSAIDs (非ステロイド系消炎鎮痛剤)という風邪薬の副作用で起こる場合とがあります。そのため、消化器系に症状が出ている患者には、原因がウイルスか薬かを判別するため、それまでの薬歴を聞く必要があります。肋骨の下に指を差し込む触診=特に腹痛と嘔吐が重症の場合は、風邪ではなく、胆嚢炎の疑いがあります。胆嚢炎ならばわき腹の、助骨のすぐ下の位置に指を差し込まれると、かなりの痛みを感じます。この触診で痛みが確認されたら、超音波診断などで、最終診断をすることになります。